講議7  靖国問題

小泉首相が、8/13靖国神社に参拝した。本人は、15日に行くと何回も何十回も明言していた

訳だから、耳が二つあるとかなんとか言っても、言い訳にしか聞こえない。しかし、中国の

外務大臣が言った「やめなさい、とゲンメイしました」で止めたり、変更したのでは外圧に

屈したことになるだろう。田中外務大臣のような、中国のご用大臣は論外としても、アジア

諸外国に配慮して変更するくらいならば、最初から何十回も明言する必要はなかったと思う。

それとも、問題提起の目的であれだけ主張したのだろうか?

前首相の何とかの石松と比較すれば、まだ期待するところは大だが、期待しているだけに、

言動には注目している。このままゆけば日本はダメになる一方だから、財政改革・構造改革

には大いに期待するし、抵抗勢力が蠢き出すようならば、衆議院解散という伝家の宝刀を

抜いてももらいたい。参議院選挙では小泉旋風のあおりで民主党が伸び悩んだが、小泉旋風

で一挙に、自民党の支持率が一けたから80%以上に跳ね上がるというのは、これはいったい

何だろうか? まだまだ、日本の有権者の意識レベルが低いということだろう。あるいは、

前首相のあまりなお粗末さに辟易していた裏返しでもあろうか。一方では、しかし、投票率

は相変わらず低かった。このあたりに、「たかが、、されど」の国民性、意識が現れている

のだろう。 民主党にも期待するのだが、少なくとも鳩山さんではダメだろうね。ああいっ

た紳士では、今のような混沌とした時代は乗り切れないと思う。小泉首相が、いわばアジテ

ーション型の政治家なのに対して、紳士型で対抗するつもりならば、「人民の、人民による

、、、」のような、気の利いたセリフ・コピーの研究が必要だろう。それにしても、確固た

る政策をもったブレインは当然ながら必要だろう。要は、自民党でも民主党でも良い。日本

を良くしてくれるのならば、従来型の、利益誘導一辺倒の族議員は不要という一点である。

頭を振ってしゃしゃり出てくる亀のつくような政治家は、もう顔も見たくないし、秘書官が

許可を出したからゴルフを続行したというような論外な政治家も要らない。

内外に問題山積の今のニッポンで、もはや悠長なことではやってゆけない。だからこそ、

靖国参拝で持論を曲げた首相をも容認しようという世論が大勢なのだと思う。 多少のこと

には我慢もしようが、しかし、財政改革・構造改革で抵抗勢力に屈するようでは、その時こ

そ、国民は目を覚まさないといけない。                  2001.8.25

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