国防と農業政策は国の根幹!

アメリカへのテロ攻撃で、日本の自衛隊を派遣するかどうか、派遣する場合には憲法とどう

整合性をつけるか、などの議論が盛んである。こういうことを考えるときにいつも話題に

上ることがある。日本には憲法九条があり、その九条に「戦争放棄」と「陸海空の戦力は

これを放棄する」と明確に記されていることに矛盾する自衛隊の存在である。名前を、

「自衛」としてみたところで、これが軍であることは明白。だから、いつも事あるたびに

議論の対象になるのは、やむを得ないだろう。憲法九条の解釈次第で自衛隊は違憲ではない

とか、いやこれは明白な憲法違反だとか、、憲法の解釈はこの際置いて、日本には、どうも

国防意識が希薄である。国境を海で囲まれた島国という事情がそうさせることとは思うが、

海の向こうからミサイルが飛んでくる時代に、平和ボケはいいかげん目を覚ます必要がある

と痛切に思う。ミサイルでなくても、今回のように民間機がミサイルと化す時代なのだ。

憲法九条があるから、戦争は放棄したのだから他国が侵略してこないと、テロが襲わないと

誰が保証できるのか? 現在のあり方では、国はとうてい守れないと思う。 憲法九条の解

釈次第で自衛隊の存否が問われるのならば、憲法を変えるしかないだろう。国防は必要なの

である。ただ、現在の自衛隊のままでは、これはもう張り子の虎だろう。 鬼っ子のような

存在のままでは自衛隊は何も出来はしない。自衛隊が社会の必要悪のような言われ方、存在

のあり方は異常である。 諸外国には今も徴兵制が普通に存在するのだ。それが良いか悪い

かは別にして、皆が、このさい真剣に「国防」というモノを考えてみる必要があると思う。

以上のことは、農業にもまったく同様にあてはまる。日本の食糧自給率がわずかに37%しか

ないという現実を、日本国民はもっと真剣にとらえるべきだ。これは、有事の際には、37%

の日本人しか生存できないことを意味しているのだ。「農業」や「自衛隊」を、何やら下に

見るような雰囲気を感じるのは気のせいか? 国防と農業は国の根幹なのだが、、、

しかし、外務官僚の汚職事件(外務省自体が問題だ)狂牛病問題やエイズ問題を見て明らか

だが、高級(高給)官僚は国や国民を向いた仕事をしていない。だいたい、22歳の頃の試験

一つで一生が左うちわと決まってしまっている高級官僚のあり方が諸悪の根元と思う。憲法

には「公務員は全体(国民)に奉仕するものであり、一部に奉仕するものではない」と明瞭

に記載されており、エリート養成が目的ではないハズだ。外務省、厚生省、農水省、警察庁

および諸々の官庁全てにおいてこれをもう一度熟読して、襟を正し、エリート養成のための

試験は止めて頂きたいモノだが、これを決めるのは高級官僚あがりの政治やたち、、、

なんだか、絶望的な気分になってしまう、、               2001.9.29

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エッセー「ペットは心のオアシス」

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