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第4章 長崎さるく博の効果 |
さるく博では、当初から中高年の女性中心の集客を想定していたが、ほぼその通りとなった。集客地域も想定通り長崎県内や福岡からが圧倒的に多くなったが、あまりテレビコマーシャル等を流していなかった関東圏からもある程度集客できた。
参加者の評価は、「とても良い」+「良い」が9割超になり、市内での宿泊も県外客では3泊以上のケースもあり、地元への経済効果は高かったと推定される。

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18年度の長崎市への観光客数は、宿泊者+8.5%を中心に、全体では+6.7%を記録し、長期低落傾向に歯止めがかかった。こうした結果をもとに、さるく博の経済効果を算出すると、865億円に上ると推計される。
一方、さるく開催に要した費用は、パビリオン建設等の経費がなかったことから、9億円弱に止まった。これに、歩道整備や公園整備等のさるく関連支出を加えても、長崎市の支出は15億円強となっており、コストパフォーマンスは高いといえよう。
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