623-1 正解は、当然5.である。最近のナースは、医師への敬意が必要以上に高まっているのかな?
仮に会社の受付嬢が外部からの訪問者に「○○部長はお休みです」なんて答えたら、大目玉を食らう
だろう。そういう教育ができていないためか、患者よりも医師に気をつかっているせいなのか分から
ないが、病院には社会常識からずれたところがあるようだ。
623-2 『伺う』はへりくだった言い方だ。『受付でお聞きください』が正しい。謙譲語と尊敬語は
はっきり区別しよう。敬語が必要なときに使わなかったり、逆に、ネクタイなど必要のない物に対し
て使ったりしたら変だよね。
623-3 ITは、英語のInformation Technologyの略。日本語で言えば「情報技術」ということにな
る。1980年代のアメリカは、経済の停滞に苦しんでいたが90年代に入って劇的な経済成長を遂げた。
その主因はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、更には爆発的に普及したインターネット関連
の新技術、新事業によるものとの認識の下、日本でも官民あげて「IT振興」が図られている。ITの
ことを、「イット」と発音したバカな首相もいたが、今ではそれも笑い話と化した、かな(?_?)
6.10.1 正解は「2. 彼はこの研究に心血を注いでいる。」だろう。日本語は、たった一文字違うだけで、
正しい文章にならない場合がある。1は、『悪夢にうなされる』と混同してしまっている。正しくは『熱
に浮かされる』であろう。3は正しくは、『手塩にかけて育てた娘』などと使われ、自ら面倒をみて大事
に育てることをいう。4は、『二の舞を演ずる』が正しく、『二の足をふむ』と混同している。
6.10.2 誤りは、「3. 謹啓 − 草々」である。手紙の文面の最初と最後に書く言葉を、それぞれ頭語と結
語といい、頭語と結語は組み合せはほぼ決まっている。1は一般的な手紙、2は返事の手紙に使う。3は
「拝啓」より改まった場合に使い「謹言」「敬白」で結ぶ。4の「前略」「草々」は時候のあいさつなど
の前文を略し、取り急ぎ走り書きで書いたことをわびる気持ちを表し、目上の人への改まった手紙には使
わないようにしたほうが無難だろう。これは判ったヒトが多いはず、、だよね(笑)
6.10.3 誤りは「3. 気が置けない人 −気が許せない人」だろう。「気が置けない人」というのは、「気
をつかわず、安心してつきあえる人」のことだ。「置けない」という否定の表現があるため、「油断なら
ない相手」と思うようだが、「気を置く」は「心配する」という意味だから、「心配する必要のない人」
という解釈になるのだ。日本語は難しいね(-_-;)
6.6.1 日本語の敬語は、他の言語と比べても非常に発達しているといえる。相手に敬意を表すための手法
として、「敬っていう言葉=尊敬語」と「話し手がへりくだっていう言葉=謙譲語」「話しぶりをてい
ねいにする言葉=丁寧語」がある。3.の表現は、最近誤用が目立つが、身内である母親のことは、外に
対しては「私の母」と言わなければ! だから、答は当然5. できましたか? なに、ほかのもわか
らないって(-""-;) 自分でどこがおかしいか、考えなさい!
6.6.2 3は書類を受け取る人に対する敬語表現にすべきところが、「書類」に対しての敬語になってしま
っている。 これはどうかな?
6.6.3 「理性」とは「道理に従って考え、感情や願望によって曲げられずに判断し、行動する能力」を
いい、反対語は「感情」で「ものごとにふれて起きる気持ちの揺れ動きや喜怒哀楽を感じる心の働き」
をいう。「理性的な人」「感情的な人」などと対比させて考えてみると納得できるだろう。どちらも人間
の精神活動の一部である。それに対し、「本能」は人間・動物にかかわらず、生まれつき備わった能力や
反応をいう。 さてさて(?_?)
6.6.4 誤りは「4. ご注文は以上で結構でしょうか。」である。「結構」という言葉は、「満足がゆく」
「これ以上はいらない」という意味で使われるが、注文を取る側が「よい」の丁寧語のように使うのは
誤りである。正しくは「ご注文は以上でよろしいでしょうか」となり、これに対して注文した側が「結
構です」と答えるのならば問題はない。1では「待ってもらう」の謙譲表現は「お待ちいただく」とな
り、また、自分の動作や状態を表す動詞に「お〜する」を付けると謙譲語になるので、2、3の「お取り
する」「お預かりする」は謙譲表現としてはふさわしい。接客関係のバイトをしている学生諸君、わか
りましたか!