貸し渋りニッポン銀行

 銀行の相変わらずの貸し渋りが影響してか、特に中小企業

の倒産が深刻化している。一方では、銀行での高給が問題と

なっており、日銀ではこともあろうに、高給をごまかすため

に女子職員の比率を増すなどの操作をしていたのではないか

という疑惑まで出ている。

 一等地の社員保養施設等を温存しつつ、公的資金という税

金を、相変わらずの護送船団方式でこぞって湯水のように求

める。そして挙げ句が貸し渋りでは、どうも納得がゆかない。

高給をむさぼり、悠々と社員保養施設等を利用して、一方

では中小企業の倒産では、一体公的資金投入はなんのためだ

ったのか、と思わざるを得ない。また航空業界では不可解な

ストが続いている。庶民感覚からすれば相当な高給をもらい

つつ、なお理不尽としか思えないストを延々と続けてさらな

る昇給を求める?銀行といいパイロットといい、一体何を考

えているのか。日本が今どういう状況にあるのか考えた上で

行動しているのか、全く疑問である。

 政府がまた後手後手の政策で益々日本の景気を沈滞化させ

ている。いいかげんにしろ、と言いたいが一体どこへ向かっ

て言えばいいのだろう。とりあえず次の参議院選を待つとし

よう。

長崎新聞4月29日掲載