ごみ放置やめ子供に範示せ

 暑い暑い夏も終わりつつあり、吹く風は肌に心地よく

朝晩は寒いくらいになった。そして、運動会の季節にな

り、わが家でも幼稚園と小学校でビデオ片手に奮闘する

ことになる。その時に、毎年思うことがある。子供たち

が頑張っているのを見つつ、ビ−ルを飲む。ここまでは

いいとしても、飲んだ空き缶等を平気でそこらに放置す

る不心得者が必ずいることだ。一体どう思って捨てるの

だろうか。野山ではない、学校である。山、海であって

も持ち帰るなどしないのだろうが、せめて学校では子供

の前に範を示すべき親、大人になれないのだろうか。こ

ういった行動が子供にどう影響するかなど、考えないの

だろう。また、相も変わらぬ糞公害がある。自治会から

あるいは学校から、くどいように犬の糞は飼い主が始末

しましょうと言ってくるし、立て札もあるがどこ吹く風

どこそこに糞小便を平気でさせるという嘆かわしい現状

である。シンガポ−ルでは、ゴミやガム等の投げ捨ては

日本円で5万円の罰金と聞く。大金であり、以後激減し

たという。一方では、今や地球的ゴミ処理問題がある。

現状では埋めるほか手がないのが気掛かりだ。まずは身

の回りのゴミの減量化から始めるしかないが、これにも

一人ひとりの意識改革が必要だろう。

1996.9.23掲載